自律神経って?

「自律神経」という言葉、聞いたことはあるけれどもよくわからないという人も多いと思います。
頭痛でつらい、いつも肩が重い、突然にめまいや動悸がおきる・・・
明らかに身体の不調があるのに調べても原因はわからず、病院へ行っても薬の処方だけ。
医者にも匙をなげられる人も。
その不調、実は「自律神経の乱れ」が原因かもしれません。
目次
自律神経とは
生命維持に必要な身体の機能を司るシステムです。
交感神経と副交感神経という正反対の作用を及ぼす2つの神経があり、この2つが互いに拮抗しあってバランスをとることで、状況に合わせて体内を一定に保っています。
24時間休みなく、オートメーションで働いている自律神経は姿勢や生活習慣の乱れ、精神的ストレスが続くと疲弊してバランスが崩れます。
すると、身体には様々な不調が現れるのです。
自律神経の乱れによって現れる不調は、つらい症状であっても、薬や手術で治す事はできません。
あきらめて、不調を我慢しながら日々を過ごしているのなら、自律神経を知り、日々のメンテナンスをしてみませんか?

こんな症状ありませんか?
☑ ズキズキとなぞの頭痛が続いている
偏頭痛や頭が重いなどの症状が続き、検査をしても原因がわからず、病院を転々としている。
☑ くるくると回るめまいがある
季節の変わり目など、突然めまいが起き、耳鼻科や神経科で検査をしても原因が特定できない。
☑ 休み明けはとにかく体がだるく、やる気スイッチが入らない
長い連休のあとなど、原因不明の体調不良で仕事や学校に行きたくないといった、軽いうつ症状に見舞われる。
☑ 憂鬱や不安で眠れない
特に大きな悩みがあるわけでもないが、なんとなく不安になり、毎晩不眠に悩まされている。
☑ 少し食べただけで胸やけを感じる
胃に異常はないのに、ちょっと食べただけで満腹になり、胸やけがおきたり、胃酸が逆流する感じがある。
☑ 寝ても疲れがとれない
睡眠をいくらとっても疲れがリセットされず、仕事や家事もままならないほど疲労している。
自律神経が乱れるとき
私たちの生活は常に一定ではありません。
1日のなかでも朝から晩まで気温は変化し続け、四季によっても著しい気候の変化があります。
また体は湿度や気圧にも影響を受けます。
こうした外的な状況だけではなく、精神的なことでも体は適切な対処をしています。
何かに驚いたり、緊張したりすると鼓動は自然速くなり、冷や汗をかくこともあるでしょう。
感動したり、悲しい事で勝手に涙が流れたりすることもあります。
体温調節のために汗が出したり、毛穴を閉じて熱を逃がさないようにしたりと、その都度状況に合わせて身体が勝手にコントロールしているのです。
自律神経とはこのように自分の意志とは関係なく、外的・内的な状況に合わせて自動的に身体の機能を調節するシステムのことです。
自律神経が乱れるとこの調節がうまくいかなくなり、体に不調が現れるのです。

日々メンテナンスをしておく
自律神経が乱れやすいのは下記のような人や状況です。
この他、台風や防風など、気圧や湿度が急激に変化した天候不順の時も、自律神経は簡単に乱れてしまいます。
デスクワークが多い人
座りっぱなしの状態は、血流が滞り、自律神経を乱す原因に。またパソコンなど悪い姿勢で見続けると骨格も歪み、さらに自律神経に負担をかけてしまいます。
環境が変化したとき
職、転職、入学、転校、引っ越しなど、環境や人間関係に変化があった時は体が適応しようとして緊張状態になるため、自律神経が乱れやすい時期といえます。
ストレスに弱い人、ストレスにさらされている人
細かいことを気にしすぎてしまう人、クヨクヨしやすいなど、ストレスを抱えやすい体質の人、職場などで常にストレスにさらされている人は自律神経を乱しやすいでしょう。
生活が不規則な人
自律神経は規則正しい生活を好みます。シフト勤務で昼夜逆転するような生活を送っていたり、就寝時間や起床時間が一定ではなかったり、夜更かしが多い人は要注意です。
男性よりも女性
女性は1ヶ月の中でホルモンバランスが変化します。また、更年期にはエストロゲンが著しく低下するなど、一生を通じてホルモンバランスが変動しやすく、自律神経に影響を与えます。
完璧主義の人
完璧でなえれば気が済まない人は、ストレスがたまりやすく、自律神経も乱れやすいと言えます。無理をして頑張りすぎるよりも、力を抜くことを覚えることがメンテナンスになります。
高齢者や身体が弱っている人
自律神経も老化します。そのため高齢者には自律神経をいたわる生活をオススメします。また、病気などで体が弱っているときは、自律神経の不調が強く現れがちなので注意です。
自律神経が乱れるってどういうこと?
自律神経には交感神経と副交感神経の2つの相反する作用をもつ神経が、シーソーのようにバランスをとりながら拮抗して働き、体内をある程度の範囲で一定に保ちます。
交感神経と副交感神経は、どちらか一方だけで成り立てるわけではなく、片方が優位に働いているときも、もう一方は常にスタンバイして、じょうきょうに合わせて適切に切り替わるようになっています。
理想的な自律神経のバランスは、どちらかだけが少し優位なくらいの働きです。
その状態であれば、急な環境の変化があっても、両方すぐに働けるので、スイッチの切り替えがスムーズなのです。
この状態がキープできていれば、自律神経への負担が少なく、不調が出にくいと言えます。
交感神経とは(アクセル役)・・・神経伝達物質「ノルアドレナリン」の作用が起爆剤になる。主に活動的な日中にメインで働くが、昼でも夜でも活動し、心や体が興奮状態の時や、緊張したり、不安な時もスイッチが入る。
副交感神経とは(ブレーキ役)・・・神経伝達物質「アセチルコリン」が作用して働きだす。日が沈むと活発になって、食後やリラックスして、ゆったりした気分の時や、癒しを感じた時、就寝中にスイッチが入る。
交感神経が働きすぎると
交感神経が働きすぎの状態は、アクセルを踏みっぱなしで猛スピードで走る爆走車両のようなもの。体が常に戦闘モードで興奮状態になっているばかりか、疲労やストレスも蓄積。免疫力も低下し、風邪や病気になりやすい状態です。
副交感神経が働きすぎると
副交感神経が働きすぎの状態は、ブレーキが効きすぎて前に進まない車のよう。
動こうとしてもアクセル役の交感神経のスイッチが入りにくく、うつ病などの精神的な病気になりやすい状態です。
交感神経と副交感神経の働きがどちらも極端に低い
両方ともに働きが低いときは、心身に相当ストレスがかかった状態。自律神経自体が正常に機能しにくく、病気発症のリスクがとても高くなります。
自律神経の疲弊を放置しない
自律神経が乱れると、切り替えに不具合が生じて、正常に機能しなくなってしまいます。
すると、交感神経と副交感神経のどちらか一方だけが働きっぱなしの状態が起きます。
働きすぎた一方は、当然疲弊し、やがて自律神経全体がオーバーヒートしてしまいます。
ちょうどいい状態に戻そうとしても、余計に力が必要となるため、自律神経にふたんがかかり、頭痛や全身倦怠感、めまい、不眠などの不快な症状が現れるのです。
しかも、自律神経の乱れによる不調は原因を特定しにくく、薬だけでの治療や、手術をすることもできません。
また、自律神経の乱れを放置すると、自律神経自体の老化を早めることにもなります。
そうなると不調のスパイラルです。
自律神経の乱れを慢性化させず、その前に手をうつことが大切なのです。
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不調の正体を見極めよう
自律神経とは、状況に合わせて、自分の意志と関係なくコントロールする機能です。
ということは、自律神経が原因で現れた不調は「自分ではコントロールできないから治療のしようがない」とあきらめるしかないのでしょうか?
実際に自律神経の不調は厄介とされています。
しかし、自律神経は生まれながらに人間に備わっているものなので、いつも私たちの身体をコントロールして、命を守ってくれる味方です。
難しく考える必要はありません。
無理に自律神経を支配しようとせず、不調の正体を見極めて、適切に付き合えば、自律神経と仲良くなることは可能です。
※次回は「自律神経のメンテナンス方法」です。お楽しみに。