自律神経を整える入浴と食事のススメ

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自律神経を整える入浴と食事のススメ

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副交感神経を優位にする入浴法

入浴は、交感神経の緊張を解消するための大切な健康習慣です。

お湯にじっくり浸かる事で、交感神経から副交感神経にスイッチが切り替わり、自律神経のバランスが調整されます。

また、湯船に浸かる事で筋肉がゆるみ、内臓の温度(深部体温)も上昇して全身の血流がよくなります。

ところで、こうした入浴の効果は体の冷えている人ほど内臓が温まるまで時間がかかり、のぼせやすいのです。

のぼせるので「カラスの行水」ですませると、深部体温が上がるまで体が温まらず、せっかくの入浴効果を得られません。

体が冷えている人でも、のぼせないでお湯にじっくり浸かれる方法があります。

入浴前に、体の中でも特に冷えている「お腹やお尻」をドライヤーや湯たんぽであらかじめ温めておくのです。

こうすることで体が均一に温まり、入浴効果がアップします。

体が温まった状態でお湯に浸かると、のぼせることがなくなり、深部体温が上がるまでお湯にじっくり浸かる事ができるのです。

また、お湯の温度も大切で、42℃以上の熱いお湯だと交感神経が刺激されて睡眠を妨げることになりかねません。

熱すぎず、ぬるすぎず、副交感神経が優位になる温度の38~40℃を目安にしてください。

※ドライヤーでお腹やお尻を温める際は、おへその上下10センチのところ、左右のお尻のふくらみの中央を、皮膚から10センチ離して「熱い」と感じるまでドライヤーで温めましょう。

シャワーでは温熱効果が得られず、免疫力はダウン

湯船に浸からず、毎日シャワーですませている方はいませんか?

実はシャワーですませている人は、湯船に浸かっている人に比べて温熱効果をあまり得られていないのです。

シャワーでは体表面温度が上がらず、交感神経が緊張してしまい、白血球の中の顆粒球が増えてリンパ球が不足するという、健康にとっては好ましくない結果になっています。

実際に1ヶ月間湯船に浸かった場合と、シャワーですませた場合を比較した実験データによると、シャワーだけですませている人は、湯船に浸かっている人に比べて、リンパ球の割合が25%以上低いことがわかっています。

特に冷え性の人や、病気がある人は、今晩からでも早速、ドライヤーで加熱してから湯船に浸かる入浴法を日課にしてください。

副交感神経を元気にする食事テクニック

みなさんは、毎日3食きちんと食べていますか?

実は副交感神経は、食事のたびに刺激されているのです。

食事で腸を動かすたびに腸管免疫力が活性化

食事をして消化管が活発に動くことで副交感神経の働きが活発になり、日ごろの生活で緊張していた交感神経の緊張がほぐれます。

しかも、腸には全身の免役細胞が集まっているため、食事で腸を動かすたびに腸管免疫(腸で行われる免疫活動)が活性化するのです。

つまり、1日3回の食事は副交感神経を優位にするチャンス!朝食を抜いたり、ダイエットなどで食事を摂らないのはそのチャンスを減らすことになり、とてももったいないです。

そればかりか、食事の回数を減らした無理なダイエットで空腹感がストレスになると、交感神経が優位になり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

糖尿病の患者さんが食事療法でストレスがたまってしまい、それが原因で血糖値が下がらない例も少なくありません。

よく噛み、腹八分目の食事を心がける

食事をよく噛んで食べる事も、副交感神経を優位にするためにはとても大切なことです。

口の中でドロドロになるまでよく噛んで食べると唾液が出ますが、唾液が出れば出るほど副交感神経が刺激されるのです。

そうなると早食いの人は、食事を摂っても副交感神経が刺激されにくいわけです。

早食いだと食べ物の吸収が悪いので、食事後の熱の産生量が少なくなり、しいては体を冷やす事にもなります。

もちろん、食べ過ぎもよくありません。

マウスを使った実験によれば、マウスの活動量に比例した食事量を摂取させていると免疫力が上がらず、消費エネルギーの8割くらいの栄養を摂取したほうが、免疫力が上がることが証明されています。

つまり、免疫力を上げるためには「腹八分の食事」が理想なのです。

腹八分といえば昔ながらの養生法。

昔の人が、今ほど自律神経のバランスを崩さなかったのも、こういうところに理由があるのかもしれません。