脳のレベルアップには感動と表情がカギ

はじめに
頭痛について勉強しているうちに、脳にも興味が湧いてきました。
脳の特性を知ることで、頭痛の改善に役立つことも多々あるような気がします。
人が本来もっている本能や脳の癖を知ることで、毎日を快適に生きるヒントが見つかれば嬉しいです。
「感動する力」は脳をレベルアップさせる
感動といっても特別たいそれたことに対してでなくてもかまいません。
日常的な会話の中でも「そうなんですか。すごいですね。」「それはおもしろい」などと気持ちを動かすことができるはずです。
「最近、あまり感動していないかもしれない」という場合は、周囲の環境を見直してみましょう。
まわりが無感動な人ばかりだと、脳の感動する力が弱ってしまうことがあります。
これは、冷めた人が集まる組織の中で自分だけ感動しようとしても、脳の「統一・一貫性」を保とうとするクセからして難しいからです。
冷めた人に囲まれている場合は、まわりを変えるように地道に働きかけましょう。
まずは「自分がいることで、その場が明るくなるようにしよう」と心がけ、周囲が興味を示して乗ってくる話題選びを意識してください。
また、誰かが話をしているときは、「なるほど」「すごいね」などと言葉をそえながら話を聞くようにしましょう。

表情が暗いとパフォーマンスが下がる
「出勤前には必ず、鏡の前で最高の笑顔をつくるとよい」というのを聞いたことはないでしょうか。
一人で鏡の前で立って笑うのは一見奇妙でやりにくいと思うかもしれません。
脳は笑顔を見ると、たとえそれが作り笑顔でも、否定的な事や暗い事が考えにくくなります。
つまり否定的な感情が脳のパフォーマンスを落としてしまうのです。
朝、鏡に向かった時に顔をマッサージし、最高の笑顔をつくる練習をすることから始めてみて下さい。
もちろん仕事中なども、いつも笑顔でいることが脳の機能を高めてくれます。

疲れた脳を上手に回復させる方法
「疲れる脳」と「疲れない脳」の違いとは?
「楽しい、おもしろい」と興味、関心をもって前向きに取り組んでいる事なら、いくらでも頑張れるのに、「おもしろくない」と思っていると、すぐに疲れを感じてしまうという経験はありませんか?
集中して聞く授業や講演会はたいして疲れを感じないのに、「つまらないな」と感じると終わった後でどっと疲れがでる・・・同じように座って聞いていてもどうしてこういう違いが表れるのでしょうか。
これは脳の疲労を除去する中枢が関係しています。
楽しいと感じる事をやっていると、脳の疲れが取れてきます。
逆に「おもしろくない」「嫌だ」などとグチ言ったり、グチばかりいう人と一緒にいたりすると、それだけで脳は疲れてしまいます。グチっぽい人のまわりに人が集まらないのは、脳が疲れる事を避けようとするためでしょう。