心身の緊張を副交感神経がコントロールしている

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心身の緊張を副交感神経がコントロールしている

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心身の緊張を副交感神経がコントロールしている

どんなに健康に自信がある人でも、交感神経が緊張した状態が続くと、健康を維持することができなくなります。

疲労感や倦怠感、首や肩の強いこり、頭痛、歯茎のうっ血や出血など、交感神経が緊張して起こる血流障害が原因で、自律神経のバランスを崩すとさまざまな症状がでてきます。

では緊張した交感神経はどうすればほぐれるのでしょうか。

答えは副交感神経を優位にすることでほぐすことができます

自律神経にはどちらか一方が優位になると、もう一方の働きが抑えられるというシーソーのような関係があるため、副交感神経を優位にすることで、自動的に交感神経の緊張も取れていくのです。

幸いなことに副交感神経は休んだり、リラックスしたり、体を温めるなどのセルフケアで優位にすることができる神経です。

睡眠不足がきっかけで自律神経が乱れる

現代人の5人に1人がなんらかの治療が必要な不眠症にかかっていると言われています。

また、日頃から睡眠が足りないと自覚している人は日本人全体の7割はいるとも言われており、もはや睡眠不足は「国民的な症状」ともいえそうです。

睡眠が足りなくなると、脳や体の疲労回復が遅れ、日中の活動や思考に必要なエネルギーが枯渇してしまいます。

そして、睡眠不足を放置し続けていると、朝に目が覚めて夜になると眠くなる本来の「睡眠のリズム」が崩れてしまうのです。

寝ることで副交感神経が優位になる夜の時間帯も交感神経が優位になり、その結果、血流が悪くなって、頭痛や肩こりなどの症状が出やすくなります。

一方で、副交感神経が優位になる時間が短くなることで、リンパ球が減り、免疫力が低下してしまうのです。

睡眠の研究機関が行った調査データでも「1年を通して平均睡眠時間が6時間未満の人は、交感神経が優位になって免疫力が低下した状態になっている」ということがわかっています。

これに加えて、睡眠が足りないと、脳内の血流が所々で滞った状態になる「脳のうっ血」が多くなることも注意しなければなりません。

脳にうっ血状態が多くなると寝つきが悪くなり、夜中に何度も目が覚めたり、早朝に目が覚めたりと、睡眠の質が低下します。

睡眠の質が低下することで、さらに自律神経のバランスが乱れるという悪循環に陥るのです。

睡眠不足をいつものことと諦めてしまうと、交感神経の出番が増えて副交感神経の出番が減る一方になってしまいます。

その結果、自律神経のバランスが崩れてしまい、血流も悪くなり、体調不良の状態が続き、病気になりやすくなるわけです。

便秘や下痢も自律神経のトラブル

思い当たることがないのに、ある時から便秘が続いたり、突然便がゆるくなって困った経験はありませんか?

この数年の傾向として、検査をしてもわからない、便秘や下痢に悩む人が増えてきました。

便秘や下痢など排泄障害が起きやすい症状にも、自律神経が深く関わっているのです。

便秘がおきやすいのは、忙しすぎて時間に追われたり、同じ姿勢をとり続けて運動不足になった時です。

これらの誘因が交感神経を緊張させるために、消化機能が低下してしまい、便秘になるのです

一方、下痢を起こしやすいのは精神的なことで極度に緊張したり、体を冷やしたとき。

ストレスや体の冷えも交感神経を緊張させるので、下痢も交感神経が優位になっておきるのです。

しかし、下痢を起こすときはもう一段階加わります。

交感神経が優位になりすぎた後に、交感神経の緊張から逃れるために副交感神経が過剰に反応して下痢を起こすのです。

排便や排尿などの「排泄」する行為は副交感神経の働きによる反応なので、交感神経が緊張しすぎた場合には、自律神経のバランスをとるために副交感神経を刺激する意味で下痢を起こさせるのです。

そのため、満員電車の中や人前で緊張する場面などでは、交感神経が緊張して下痢が起きやすくなり、「また起きるかもしれない・・」という予期不安から心身ともに疲弊してしまいます。

そうした心身の疲弊が交感神経をさらに緊張させて、より頻繁に下痢が起きてしまうわけです。

たとえ便秘や下痢に悩んでいなくても、何か月も排便時のスッキリ感がない場合は、自律神経のバランスの崩れを疑うべきでしょう。

このように私たちの毎日の排泄も自律神経によって操られているのです。