最も重要な「水を飲む3つのタイミング」
目次
目覚めの1杯は血液をサラサラにする「宝水」
朝、目覚めた直後の水は、寝ている間に濃くなった血液を薄めてサラサラにする「宝水」です。
水分が体内に吸収されると、腸の働きを活発にして便秘を解消。
水が体中をめぐって酸素や栄養素を届け、老廃物をスムーズに排出できます。
新陳代謝が高まり、元気な朝をスタートできます。
空腹時にこまめにゆっくりコップ1杯ずつ
水は、空腹時が最も効率よく吸収されます。
「お腹が空いた」と感じたら、何かを口にする前にコップ1杯の水をゆっくりと飲みましょう。
満腹中枢を刺激して食欲を抑えられるので、ダイエットにも効果的です。
硬水はより満腹感を得られますが、胃に負担がかかる事もあるので、胃の弱い人は軟水を飲んでください。
就寝前の1杯も脳梗塞・心筋梗塞を予防する「宝水」
脳梗塞や心筋梗塞は夜中から明け方に起こりやすい傾向にあります。
それは、就寝中は汗や呼吸によって多くの水分が失われ、脱水状態になるからです。
体内の水分が減る事で血液がドロドロになり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まります。
就寝前に飲むコップ1杯の水も、脳梗塞、心筋梗塞を予防できる「宝水」です。
熱中症の時の水の飲み方
さまざまな健康効果がある水ですが、飲んではいけないときがあります。
それが熱中症や脱水のとき。
この場合の水は「真水」のことです。
熱中症の時に真水を飲もうとしても体が受け付けません。
細胞が水分を失い、細胞内液が塩分過多の状態になっています。
そこに真水を補うと細胞の中と外の浸透圧の差が大きくなってしまうために、脳が「これ以上水を飲むな」と指令をだしてしまうのです。
しかし、水分補給しなければ血液がどんどん濃くなり、体温は更に上昇してしまいます。
熱中症のときは体液中に含まれているナトリウムイオンなどの電解質も欠乏しているので、体液の成分に近いスポーツ飲料を飲むのが効果的です。
細胞内の塩分濃度が正常に戻り、回復が早くなります。
ただし、スポーツ飲料は日常生活で飲みすぎると糖尿病を招くこともあるので、スポーツをしていないときは飲み過ぎないように。
スポーツ飲料がないときは、身近な素材で保水液を作ることができます。
水1ℓに対して塩小さじ1/2(3g)、砂糖大さじ4と1/2弱(40g)に、お好みでレモン汁適量を入れてよく混ぜます。
冷蔵庫で保存し、1日で飲み切りましょう。
飛行機に乗る時の水の摂り方
中硬水や炭酸水で水分補給&血行促進
飛行機に乗るときに気を付けたいのが「エコノミークラス症候群」(静脈血栓塞栓症)です。
血流の悪化に水分不足が加わり、血栓(血の塊)ができて静脈を詰まらせる病気です。
これを防ぐためには、飛行機に乗る前に必ず水をコップ1杯程度(約150ml)飲み、登場後もたえずちびちび飲むことです。
おすすめの水は中硬水、血流を促進する炭酸水です。
エコノミークラス症候群は長距離バスやデスクワーク、長時間の会議、映画館などでも発症する危険性があります。
適度に体を動かし、水分を補給して予防しましょう。
お酒を飲むとき
アルコールには「利尿作用」があります。
特にビールは飲めば飲むほどトイレが近くなり、体内の水分を失うことになります。
さらに、アルコールには「脱水作用」もあります。
アルコールを代謝するときに大量の水が消費され、脱水状態になります。
お酒を飲み過ぎた翌朝、顔がむくみ、くすんで見えるのは、脱水の影響で新陳代謝が悪くなり、本来なら水分が排出してくれる老廃物がたまっているためです。
「適量」以上にアルコールを飲み、体内の水分量が減ったまま翌朝を迎えると、二日酔いが待っています。
その原因となるのがアセトアルデヒドという有害物質。
アセトアルデヒドが血液中に残ってしまうことで吐き気、ほてり、のどの渇きなどの症状が現れます。
これらをまとめて解決してくれるのが「水」です。
「乾杯前の1杯」で脱水症状をある程度防ぐことができます。
「締めの1杯」は水の解毒作用によってアセトアルデヒドをスムーズに排出し、二日酔い防止になります。
「乾杯前」「締め」の1杯でむくみ、二日酔い無しと覚えておくといいですね。
飲酒前と飲酒後は体に吸収されやすい軟水がおすすめです。
また、飲酒中にも水を飲めば飲み過ぎを抑えることができます。