「湯たんぽ」で痛みやトラブルを解消
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「湯たんぽ」で痛みやトラブルを解消
副交感神経を優位にして血流を改善する湯たんぽは、のせ方や当て方次第で、気になる症状や痛みを軽減する効果が期待できます。
寒い季節に起きがちな筋肉のこりや痛みは、体が冷えて筋肉内に疲労物質が蓄積し、血流が滞ることによって引き起こります。
また、内臓を冷えたままにしていては、いつまでたっても血液循環が改善しないため、痛みは解消しません。
痛みの解消には「お腹、太ももの前面、お尻、二の腕」の大きな筋肉を温めて下さい。
腰痛がある場合は腰、ひざ痛ならひざ、肩こりは肩といった、痛みやこりのある部分を温めるのがよいでしょう。
また体のトラブルがおきた時の湯たんぽの効果的な温め方をご紹介します。
胃の調子が悪い時
胃がキリキリ痛む胃痛、胃が膨らむ膨満感は、内臓を循環する血液量を増やすことで解消させることができます。
「へそからみぞうちにかけて」に湯たんぽをのせてお腹全体を温め、温かい白湯やお茶などを飲んで内臓の循環血液量を増やすと、胃の不快感から解放されます。
また、太ももとお尻は冷えていても気づかないことが多いので、忘れずに湯たんぽを当ててください。
膀胱炎、頻尿が続くとき
頻尿や膀胱炎は、冷感刺激や疲れで「自律神経のバランス」が崩れたときに起きやすくなります。
湯たんぽで体を十分に温めることで疲れが取れ、自律神経のバランスがよくなればトイレの回数が減ってくるでしょう。
膀胱炎の湯たんぽで体を温めて免疫力が上がれば、細菌感染を起こしにくくなり、再発を防ぐことができます。
日中に「お腹、太ももの前面、お尻、二の腕」を湯たんぽで温めるのが基本ですが、頻尿と夜間尿の改善には、就寝時にも湯たんぽを使うのがオススメです。
生理痛や生理不順を改善したいとき
生理痛や生理不順以外にも、不妊や子宮筋腫、卵巣嚢腫などの婦人科疾患は体が冷えることで骨盤内の血液循環が悪くなり、支給や卵巣の機能が低下することで起こります。
これらの婦人科疾患には「お腹を中心にして、太ももの前面、お尻、二の腕」を湯たんぽで温め、比較的温かい上半身と冷えきった下半身の熱を平均化させるのがポイントです。
この方法でも足先の冷えが取れない場合は、床に湯たんぽを置いて、その上に足をのせて温めるのも効果的。また、お尻の冷えを改善させるのが重要です。
シミやくすみが気になるとき
湯たんぽで血流が良くなり、体温が上がると、皮膚の表面にも自然に血流が流れて、くすみやシミが薄くなり、肌に透明感が出てきます。
皮膚の血流を良くするためには、湯たんぽを手で抱えて「お腹や太ももの上に置いて」しっかり加熱しましょう。
この時、湯たんぽを抱えて温まった手のひらで、顔を上下にマッサージすると、肌のくすみがとれて美肌効果が期待できます。
「湯たんぽ」を使うメリット
湯たんぽだと,加熱する部分が変えられる
湯たんぽは、コンセントにつなぐ必要もなく、停電になっても大丈夫。
ひざの上にのせたり、抱えることができる「程よい大きさ」なので、加熱する部位を自在に変えることが出来ます
そのために、体の冷えが集中する大きな筋肉を集中して温めることができるのです。
大きな筋肉は冷えやすく、熱を吸収しやすくなっているため、そこを十分に温めることで全身の血流がよくなり、加熱を繰り返しているうちに冷えの悪循環を断ち切ることができます。
就寝時だけでなく、日中に湯たんぽを使って大きな筋肉を温めることは、免疫力の強化や病気の治療に大いに役に立つのです。
湯たんぽ療法のすすめ
湯たんぽは他の治療を行わなくても免疫力が上がり、自覚症状が改善し、体調が回復するのが大きな特長といえます。
病気ではがんの症例が最も多く、湯たんぽによる温熱療法でがんの転移の予防、腫瘍の縮少や消失、がんの化学療法の副作用が軽減しています。
そのほかにも、関節リュウマチ、潰瘍性大腸炎、慢性疲労症候群、高血圧症、糖尿病、うつ病、膠原病、線維筋痛症、不妊症、認知症、過敏性腸症候群、アトピー性皮膚炎、高血圧、パーキンソン病などの病気が、湯たんぽで体を温めた結果、改善するという報告もあります。
体調不良では、肩こり、頭痛、腰痛、ひざ痛などの疼痛(うずくような痛み)の改善例が最も多く、湯たんぽで加熱した当日からこれらの痛みが緩和するケースも少なくありません。
また、疲労や倦怠感、睡眠症状が改善していく例が多く、便秘や下痢、胃の不調などの消化器症状、生理痛、血圧低下、夜間尿や頻尿、体のむくみなどの症状も改善しています。
免疫力を高める湯たんぽの使い方
湯たんぽというと寝るときに使うイメージがありますが、朝から1日中使うことをおすすめします。
大きな筋肉が集中している4つの部位「①お腹②太ももの前面③お尻④二の腕」の順に温めていく方法が効果的です。
大きな筋肉は、冷えている傾向がありますが、その一方で外から熱を加えると熱を吸収しやすい傾向もあるのです。
この4か所を集中的に温めると、吸収された熱で全身の血流が改善し、副交感神経が優位になって免疫力が高まります。
とくに、湯たんぽでお腹やお尻を温めると、内臓の温度が上がって深部体温が上昇します。また、太ももや二の腕は太い動脈が縦に走っているために、ここを加熱することは末端の冷えを解消する大きなポイントです。
太ももの前面に湯たんぽを乗せると足先が温まり、二の腕に乗せると指先までポカポカするのが実感できるでしょう。
「湯たんぽ」での筋肉の温め方
椅子に腰かけて4か所を次の順番で温めていきましょう。
①湯たんぽをお腹に抱える
②太ももの上に湯たんぽを当てる
③お尻に湯たんぽを当て
④二の腕(力こぶの反対側)の下に湯たんぽを置いて温める
各部位の加熱時間は3~10分。
「あと5分も当てていたら汗をかきそう」と感じたら、次の部位に移動させます。
1か所に長く当てて汗をかくまで温めると、むしろ体が冷えてしまいます。
汗をかく前に、タイミングよく湯たんぽの位置を変えるのがポイントです。
お湯がさえたら入れ替えて2~3巡してもいいのです。
湯たんぽを使用する際は、やけど防止のために必ず専用のカバーに入れるようにしましょう。
また、湯たんぽを体にのせる場合も、当てる場合も、地肌ではなく、必ず衣類の上からにしてください。
ぐっすり眠れる当て方
免疫力を高めるためには、日中に湯たんぽで体を温める方法がいいでしょう。
もちろん就寝前に湯たんぽを布団に入れて、体の冷えや不眠を解消することも大切です。
ただし、湯たんぽをずっと足元に置いておくという使い方では、自律神経や血流が効果的に働いてくれません。
また、最初から足元に置いたままでは体の冷え取り効果もそれほど期待できないのです。
寝付く時には、自律神経と血流の働きによって、最初に内臓を循環する血液量がふえてお腹が温まります。
その温かい血流が全身を巡り、手足などの末端が温まって、お腹の温度が下がったころに眠りにつくようになっています。
この温度の変化を、湯たんぽを利用して再現して欲しいのです。
まず、入浴前に、体を湯たんぽで加熱しておきます。
そして、入浴前に用いた湯たんぽを布団のお尻の位置に置いてから入浴します。
入浴中に湯たんぽの熱が布団に伝わり、就寝時にはお尻が温かくて気持ちよく寝付けるでしょう。
より一層気持ちよく眠れる方法としては、布団に入ったら、お腹の温度を上げるために湯たんぽをお腹の上にのせます。
ある程度温まってきたら、鼠径部(もものつけ根)まで下ろします。
鼠径部の皮膚の表面近くには、つま先まで血液が流れる鼠径動脈が走っているため、足先まで温まるのです。
ほとんどの場合、この段階で眠くなっていますが、まだ不十分なら湯たんぽを二の腕近くに置いて温めます。
暑いようでしたら、布団をはがさないように体から離して置いてください。
湯たんぽをのせる時間は限定できませんが、くれぐれも汗をかくまで温めない事。
のせている部分がほんわか温まったら次に移動します。
また、湯たんぽの素材とお湯の温度にもよりますが、布団の中で湯たんぽが覚めるまでには4~6時間かかります。
この方法なら体が十分に温まるので、お湯が冷めても途中で睡眠が妨げられることはありません。
手足が冷えて眠れない人の寝具使いテクニック
夏以外の季節は、誰でも寝入りばなに布団の中でじっとしているだけだと、外出時と同じくらい熱が体から放出されます。
血液循環が悪い人は特にこの熱の抄出がうまくいかないために、布団に入ると極端に手足が冷えてしまい、なかなか眠りにつけません。
寝入りばなの冷えは、「湯たんぽ」を使って解消できますが、パジャマの下にもレギンスやももひきなどをはき、太ももやふくらはぎを温めるのも効果的です。
また、二の腕やお腹を保温できる長袖で大きめのシャツを着用しましょう。
お腹の冷えも寝ている間に進行するので、腹巻を着用するといいでしょう。
腹巻はお腹だけでなく、体の中でもとくに冷えているお尻もすっぽり覆うようにしてください。
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