猫背は3タイプに分類できる~あなたはどの猫背?

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猫背は3タイプに分類できる~あなたはどの猫背?

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はじめに

欧米人には猫背の少ないところを見ると、日本人は体の構造的に猫背になりやすいのだろうと思います。

ですので、日本人は特に注意を払う必要があります。

猫背がさまざまな病気や不調をもたらすことはご理解いただいていると思います。

猫背が引き起こす病気や不調について知りたい方はこちら⇒

ここでは「どんなタイプの猫背になると現れやすいか」を解説していきたいと思います。

猫背にはタイプがある

猫背は3タイプに大きく分けることができます。

1つめは、首から背中が少し丸まった首猫背」です。

みなさんの中には最近「ストレートネック」という言葉を聞いたことがあるという人も多いかと思います。

あごを出してスマートフォンを長時間のぞき込んだり、ノートパソコンで作業を続けたりして、体が常に内向き姿勢になり、本来ゆるやかに前弯しているはずの頸椎(背骨の首の部分)がストレートになってしまった首をいいます。

このストレートネックも首猫背の一種です。

2つめのタイプは、背中の中央が丸まって反り腰になっている「背中猫背」です。

反り腰を英語で「スウェイバック」ということから「スウェイバック姿勢」とも言います。

中には、一見猫背には見えない「隠れ猫背」の人もいます。

3つめは、「腰猫背」です。

前かがみ姿勢で、本来あるべき腰の前弯がなくなっている状態で、「フラットバック姿勢」とも呼ばれます。

この3タイプの猫背は、一般的に中高年には背中猫背や腰猫背が多く、若い人には首猫背が多いようです。

これら3タイプは互いに関連があります。

例えば、腰の前弯がなくなっている腰猫背の人は、失われた前弯をそれより上部の背骨で代償(カバー)するため、やがて背中猫背になり、さらには首猫背もおこります。

最初は首猫背だった人も同様で、放置すると背中猫背、腰猫背へと進みます。

猫背の重症化を防ぐには、猫背のタイプを知って早めに対処することが肝心です。

猫背かどうかをまずはチェックしよう!

まずはあなたが猫背かどうかをざっくりとチェックしてみましょう。

やり方はとても簡単です。

鏡の前に立って、両腕をだらんと下ろします。

そのときの手のひらの向きを確かめるだけです。

手のひらが太もも側の真横にぴったり合い、親指が体の正面に向いていれば背筋が伸びたいい姿勢です。

手のひらが少し前を向いている人は、よりいい姿勢です。

腕が真横ではなく、少し前側にきて、さらに手のひらは残念ながら後ろ向き、人差し指が親指よりも前に出た人は残念ながら猫背です。

猫背になると胸椎(背骨の腰の部分)が曲がり、背中の肩甲骨は外側に開いて巻き肩になるため、手のひらが後ろ向きになり、人差し指が前にくるのです。

このチェックは、整形外科では有名な方法で、頸椎7番と人差し指の関係からも説明されています。

人の体は頸椎7番の真下に人差し指がくる構造になっています。

猫背の人は首がどうしても前に出るので、頸椎7番も前寄りになり、それに伴って人差し指が前に出るのです。

自分ではチェック方法がよくわからないという方はこちら⇒

猫背のタイプをチェック!

猫背だとわかったら、自分はどの猫背タイプなのかチェックしてみましょう。

壁を背にして立ってみて下さい。

この時、必ず股関節とひざを曲げずに、まっすぐ伸ばしましょう。

そのとき、①かかと②お尻③肩甲骨④後頭部の4つが無理なく壁につき、腰と壁の間に手のひら1枚分が入るスペースがあれば、あなたは「いい姿勢」です。

とはいえ、上記の猫背チェックで猫背と判定された人はそうはならないと思います。

後頭部や腰と壁とのスペースを見ることで、猫背のタイプを見分けてみましょう。

猫背のタイプ判定法

1 かかと、お尻、肩甲骨は無理なく壁につくけれど、後頭部は努力しないとつかない。腰と壁の間に横にした手のひらが1枚入る。→首猫背

2 肩甲骨、お尻、かかとは無理なく壁につくけれど、後頭部をつけようとしてもどうしても少し離れる、あるいは後頭部が壁についても、あごが上がってします。

また腰と壁の間に手のひら2枚以上のスペースがあく。→背中猫背

3 肩甲骨、お尻、かかとは壁につくけれど、後頭部はどうしても壁から離れる。

背中と壁の間にすき間がなく手のひらが入らない→腰猫背

タイプ別解説

首猫背の人の特徴

首猫背は、壁を背にして立った時、かかと、お尻、肩甲骨は壁につくけれど後頭部はつかない。

でも、努力すればすんなりと、あるいはどうにか壁につくタイプです。

首猫背の人は本来前弯しているはずの頸椎(背骨の首の部分)のカーブが失われ、まっすぐになっています。

すると、頭の重みが直接的に頸椎に伝わって、首や肩の筋肉に過剰に負担がかかり、肩こりや首の痛み、頭痛が生じます。

頸椎を通る神経が圧迫される頚椎症性神経根症招きやすく、手指の痛みや痺れに悩まされる人もいます。

そんな首からくる手指の痺れから解放された患者さんの声⇒

背中猫背の人の特徴

壁を背にして立った時、壁と腰の間に手のひら2枚以上のすき間ができる人は「背中猫背」です。

このタイプは腰の反りが強いため、反った部分の筋肉が過剰に緊張し、慢性腰痛を生じやすくなります。

また、背中に激痛が走るぎっくり背中が起こる事があります。

さらに、脊柱の変形により圧迫骨折のリスクも高まります

腰を強く反る事がいい姿勢だと勘違いしている人も多いのですが、必ずしもそうではありません。全体のバランスが大切です。

腰猫背の人の特徴

後頭部が壁につかず、壁と腰のすき間がない人は「腰猫背」タイプです。

腰猫背になると内臓が下がってくるため、消化器や泌尿器などが圧迫されやすくなります。

例えば、胸やけなどが起こる逆流性食道炎や、便秘を引き起こします。

また、膀胱が圧迫されると頻尿が高まります。

さらに、腰に負担がかかるため、脊髄神経を通している脊柱管が狭くなって下肢に痛みや痺れを起こす脊柱管狭窄症も発症しやすくなります。

なぜ猫背になってしまうのか?気になる方はこちらをチェック⇒