自律神経を整えて、しつこい頭痛を卒業
目次
はじめに
私たちの体は何百万年もの気の遠くなるような長い年月をかけ少しずつ進化してきました。
ひとつひとつの細胞がつくり出す神経や骨などすべてのパーツが見事に連携しながら働き続けているのです。
まだまだ解明されていない謎や不思議もたくさんあります。
そんな自分自身の体のすごさを知ることで、今まで気づかなかったところに驚きと感動を見いだすことができると思います。
人体に関する知識は私たちの健康と幸せに直接的に関わります。
快適に生活するためのヒントになれば嬉しいです。
神経系は「中枢神経」と「末梢神経」にわかれる
わたしたちの体は、外部から受け取った刺激や器官を動かすための指令などの情報を伝達するために、おもに神経のネットワークを使っています。
それが「神経系」といいます。
神経系は大きく分けると「中枢神経」と「末梢神経」とに分かれます。
中枢神経は、神経系全体の中枢である脳と、そこから繋がっている神経の束である脊髄から成り立っています。
もう一方の末梢神経は全身に広がっています。
末梢神経は「体制神経」と「自律神経」にわかれる
さらに末梢神経は2つに分かれます。
ひとつは「体制神経」といって、感覚と運動に関わります。
目や耳や皮膚などから感じた情報を中枢神経に伝える感覚神経と、中枢神経からの指令を筋肉や内臓に伝え動かす運動神経があり、運動神経はある程度、意識でコントロールできます。
もうひとつの「自律神経」は心臓や呼吸器の働き、体温の調節など自動的な生命維持活動を制御しています。
これは意識によってコントロールできません。
自律神経はさらに、「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。
交感神経は危険や緊張といったストレスに対応して、体を“戦闘モード”にする神経です。
血圧や心拍数を上げたり、筋肉を緊張させたり、汗を出したりします。
一方、副交感神経は、体をリラックスした“ 回復モード”にもっていき、休ませる神経です。
血圧や心拍数を下げたり、筋肉をゆるめたり、消化や排泄を促進したりします。
交感神経と副交感神経は、うまく交代しながら、体のバランスを整えているのです。

副交感神経を元気にする食事テクニック
みなさんは、毎日3食きちんと食べていますか?
実は副交感神経は、食事のたびに刺激されているのです。
食事で腸を動かすたびに腸管免疫力が活性化
食事をして消化管が活発に動くことで副交感神経の働きが活発になり、日ごろの生活で緊張していた交感神経の緊張がほぐれます。
しかも、腸には全身の免役細胞が集まっているため、食事で腸を動かすたびに腸管免疫(腸で行われる免疫活動)が活性化するのです。
つまり、1日3回の食事は副交感神経を優位にするチャンス!朝食を抜いたり、ダイエットなどで食事を摂らないのはそのチャンスを減らすことになり、とてももったいないです。
そればかりか、食事の回数を減らした無理なダイエットで空腹感がストレスになると、交感神経が優位になり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
糖尿病の患者さんが食事療法でストレスがたまってしまい、それが原因で血糖値が下がらない例も少なくありません。
よく噛み、腹八分目の食事を心がける
食事をよく噛んで食べる事も、副交感神経を優位にするためにはとても大切なことです。
口の中でドロドロになるまでよく噛んで食べると唾液が出ますが、唾液が出れば出るほど副交感神経が刺激されるのです。
そうなると早食いの人は、食事を摂っても副交感神経が刺激されにくいわけです。
早食いだと食べ物の吸収が悪いので、食事後の熱の産生量が少なくなり、しいては体を冷やす事にもなります。
もちろん、食べ過ぎもよくありません。
マウスを使った実験によれば、マウスの活動量に比例した食事量を摂取させていると免疫力が上がらず、消費エネルギーの8割くらいの栄養を摂取したほうが、免疫力が上がることが証明されています。
つまり、免疫力を上げるためには「腹八分の食事」が理想なのです。
腹八分といえば昔ながらの養生法。
昔の人が、今ほど自律神経のバランスを崩さなかったのも、こういうところに理由があるのかもしれません。