ストレートネックが及ぼす体の不調

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ストレートネックが及ぼす体の不調

群馬県で頭痛整体ならみこあ頭痛整体院

ストレートネックの人に多くみられる頭痛・めまい・耳鳴りなどの不定愁訴。

これは頭の荷重負担がいつも頸椎の上の方にかかっていると現れやすくなります。

ストレートネックについて詳しくはこちら⇒

頭痛・めまい・耳鳴りがおこる原因

頭痛・めまい・耳鳴り・・・なぜこれらの不調が起こるのか?

頭の重みにより「後頭骨」と「第一頸椎」の間が狭くなっているとおこります。

後頭骨は頭蓋骨の一番下の骨、第一頸椎は頸椎の一番上の骨です。つまり頭と首のつけねの境目の部分です。この境目には非常に多くの神経が通っていて頭の重みによりこの部分の隙間が狭くなってくるとこれらの神経が盛んに圧迫されて様々な不調が出現するというわけです。

頭痛・めまい・耳鳴りなど「頭部」を中心とした症状が現れるのは、首から上の「顔・頭方面」に向かう神経が圧迫されているため。

頭部症状ではこれらの他にも、顔のしびれ。頭皮のしびれ・目のかすみ・目の渇きといった症状も現れることがあります。

また後頭部と第一頸椎の間には多くの自律神経が通っていて、これらが圧迫されることにより自律神経失調症のような症状が現れることも少なくありません。

自律神経が不調に陥ると患者さんが訴える不調の幅もいっそう広くなります。先に挙げた症状以外にも、吐き気やムカつき、息苦しさ、胸痛、冷え、のぼせ、多汗、不眠といったトラブルを訴えるケースが増えてきます。

その他体が疲れやすくなったり、風邪を引きやすくなったり、暑さや寒さに弱くなったりすることもあります。

さらに進むと不調は体だけでなく精神面にも及び、イライラしたり落ち込んだりすることが多くなり、だんだんうつ傾向が強くなっていきます。

最近は老若男女問わずうつになる人が増えていますが、その中にストレートネックをはじめとした首の不調が絡んでいるケースもかなり多いのではないでしょうか。

このようにストレートネックで頸椎の上の方に頭の荷重負担がかかってくると、さまざまな不調に悩まされたあげく、心身がコントロール不能のような状態に陥ってしまう事が多いのです。

ですから、後頭部と第一頸椎の間は神経を圧迫することのないように普段からゆるめておかなくてはなりません。

当院の施術はこの部分の緊張をゆるめることができるので、多くの患者さんが頭痛やめまい等の不調や自律神経失調症から解放されています。⇒

手や腕のしびれは、頸椎の下の方が圧迫されているサイン

頸椎は全部で7個あるわけですが、これらのうち5番、6番、7番といった下の方の頸椎が圧迫されると、首・肩・手の症状がたいへん酷くなっていく傾向があります。

患者さんの声を並べてみると、首が回らないなどの可動域障害、腕や手にかけてのしびれ、手先がマヒするような感じとった訴えが挙げられます。

またくしゃみや咳をすると首から肩、腕や手にかけてビリビリッと電気が走るような痛みがあるという人もいます。

こういった症状は頸椎の下の方で神経が圧迫されているために引き起こされているもの。腕や手のほうへ伸びていく神経は頸椎の下の方から発しています。このためこの部分の頸椎関節の隙間が頭の重みで狭くなっていると、これらの神経がぎゅうぎゅうと圧迫されて、しびれや痛みを引き起こすことに繋がっていくのです。

なお、頸椎の下のほうから発した神経は、鎖骨の下あたりの「第一ろくつい関節」というところを通って肩や手の方へ向かっていくのですが、この第一こくつい関節が狭くなると、とりわけ症状が重くなる傾向があります。

通り道の関節が狭まっているために、神経がより圧迫されてしまうわけです。

なかでもストレートネックで肩をすぼめやすい女性は、この第一ろくつい関節が狭くなりやすいので要注意です。

しびれや痛みなどの症状が現れている方は頸椎の下側をゆるめる必要があります。なかなかセルフケアでは即効性を期待することはできません。

そんな症状をご相談したい方はこちら⇒

ストレートネックが進むと「スワンネック」になる

ストレートネックが進むと胸椎にも大きな悪影響が現れます。

頸椎も胸椎も1本の柱としてつながっているわけですので、上のバランスが崩れればそのしわ寄せが胸椎に現れるのも当然なのです。

なかでも頭と首が大きく前に出て、それにつられるように肩や胸が前に出てきた形を「スワンネック」と呼びます。

スワンネックはストレートネックの「柱の変形」が胸椎にまで及んだもの。白鳥のように頭と首が大きく前に出ていることからついた名だと思いますが、この状態になると背中が丸まってどんどん猫背が進んでいくことになります。

こうした状態になると胸椎の椎間関節も狭くなってきて、神経を圧迫することが多くなります。これによって起こるのが肋間神経痛です。肋間神経は肋骨の間を走る神経で、胸椎の筋肉を動かす運動神経や皮膚感覚などの知覚をつかさどっています。

この神経が胸椎で圧迫されるため、胸、わき腹、背中にかけ、あばら骨のラインに沿うように鋭い痛みが現れるわけです。

さらに呼吸器にも悪影響が現れます。猫背が進むと胸郭を広げにくくなり、そうなると肺が広がりづらくなり、呼吸が浅くなって十分な呼吸を取り入れづらくなります。これにより動悸や息切れが多くなったり、肌の色が悪くなったり、少し動いただけで疲れてしまったりといった不調を感じるようになってくるのです。

ストレートネックを放置していると腰痛になりやすい

人間の下の方は「土台」となる「骨盤」です。

背骨と骨盤がしなやかに連携しながら動いているからこそ、私たちは上半身の重みを支えながらもスムーズな動作をとることができます。

ストレートネックによる歪みは土台にまで悪影響をもたらすのです。

重い頭が前に出て、体という柱の上の方が傾いてくれば、当然下の方への荷重のかかりかたもおかしくなってきます。

バランスの崩れのしわ寄せは腰椎やさらにその下の仙骨にまで及び、次第にこれらのパーツの動きが悪くなってくるのです。

なかでも体の上側と下側の土台をつないでいる「重要な関節」の影響が落ちてくると、上下の連携がスムーズにいかなくなり、体の動きが悪くなります。

この重要な関節こそが「仙腸関節」です。

仙腸関節は骨盤中央の仙骨と、左右の腸骨との境目にある関節。仙骨は背骨を一番下で支えている骨ですから体の上下をつないでいる関節といってもいいでしょう。

仙腸関節は前後左右に数ミリほど動くのですが、このわずかな可動域がクッションのような役目を果たして体の重みや衝撃をうまく逃していることがわかっています。

頭を前に出していると仙腸関節の機能が落ちてしまう

どうしてストレートネックなどの姿勢の悪さが仙腸関節のトラブルに結び付くのでしょうか。

これには「脊柱起立筋」が関係しています。脊柱起立筋というのは背中を縦に走っている太い筋肉であり、直立姿勢を保つのに欠かせない筋肉です。

この脊柱起立筋は首から発して一番はじっこが骨盤の仙骨にくっついています。

ストレートネックの人が頭と首を前に出したり、上体を丸めていると脊柱起立筋も上の方が前へ出て下の方が引っ張られる形になります。

下の方の筋肉がいつも緊張しっぱなしとなり、筋肉の末端がついている仙骨には常に上からけん引されているような力がかかることになります。

つまり、このように引っ張られ続けているうちに仙骨の位置がずれてしまい、そのずれが仙腸関節の可動縮小につながってしまいます。

ですから、ストレートネックの人や猫背の人には仙腸関節の機能異常を抱えている人がたいへん多いのです。

また、仙腸関節は全身の血流のかなめであり、上半身から下半身へ血液を送る機能が働かなくなると、下半身が冷えたりむくんだりすることが多くなります。

さらにお腹の臓器の血流が悪くなり、便秘や生理痛生理不順などがひどくなるケースも見られます。

下半身の筋肉エネルギー代謝が低下してお腹やお尻、太ももなどに無駄な脂肪がつきやすくなるケースも見られます。

仙腸関節の不調はこんなにも多くのトラブルに絡んでいて、その不調の元を辿ればストレートネックを入り口にして始まっている可能性が大きいのです。

ストレートネックは第一印象も損

ストレートネックが及ぼす問題のひとつに姿勢やスタイルに与えるダメージがあります。

体をまるめているか、伸ばしているかで、その人が他人に与える印象は大きく変わります。

皆さんも姿勢のいい人には「安定感」を感じたり、きちんとした印象を持たれることと思います。

その反対に頭が前に落ちているストレートネックは猫背で自信のないイメージを与えてしまうことになります。

そんなマイナスなイメージを持たれないためにもストレートネックをなんとかしたい方はこちら⇒

・放っていると「おばあさんのような姿勢」になってしまう!?

ストレートネックになると、頭と首を前へニュッと突き出したような姿勢になり、いつも重たい頭を出していると首が疲れてくるため、少しでも首の負担を減らそうとして、肩を丸め、顎を前へ出してバランスをとるようになります。

よくパソコンを使う人に、肩と背中を丸めて顎を突き出しながらキーボードを打っている人がいますが、ああいう姿勢を自然にとってしまうようになるわけです。

こういう姿勢をとっていると、みるみるうちに進んでしまうのが猫背です。

特に長時間デスクワークをしている人が陥りやすいのですが、頭が前に出ているうえ、いつも両手を前に出して作業しているため、上半身の荷重が前側に片寄り、両肩が前に出て背中が丸まっていってしまうのです。

まるで年老いたおばあさんのような姿勢です。最近の若い方にも多く見られるので要注意です。

次回は自分でできるストレートネック改善方法をご紹介します。お楽しみに!