現代には自律神経を狂わせる要素がいっぱい
現代生活には自律神経を狂わせる要素がいっぱい
毎日の暮らしの中で、自律神経は休まずに働き、みなさんにとって一番ふさわしい体調を保とうとしています。
ところが、不規則な食事や睡眠不足などで生活が乱れてくると、少しずつ自律神経の働きが乱れてきて、体調がすぐれなくなるのです。
また、現代社会は家電や通信機器の進歩によって、家事や仕事が効率的にこなせ、いつでもどこでも簡単にコミュニケーションをとることができます。
この「便利過ぎて、メリハリのない生活習慣」も私たちの自律神経の働きを弱らせてバランスを崩す要因だと考えられます。
その証拠に、寝るのが深夜、食事が不規則、忙しすぎて休みが取れない、クーラーをつけっぱなし、座りっぱなしであまり体を動かさないなど、体に良くない習慣をひとつひとつ検討していくと、交感神経を優位にする要素ばかりなのです。
私たちの日常生活は、血流が悪くなり、体を冷やしてしまう原因だらけといえるでしょう。
副交感神経にとってよくない生活習慣とは
休日にだらだら寝過ぎたり、ゴロゴロして体を動かさない、甘いものばかりを食べるなど「体によって過保護な生活」が続くと副交感神経が過剰に働きます。
それが倦怠感ややる気のなさをもたらし、外からの刺激に過敏に反応するアレルギー体質をつくってしまうのです。
健康に悪い生活習慣の大半は交感神経を緊張させて病気を招きますが、副交感神経を優位にし過ぎる生活習慣も過敏でひ弱な体質をつくる事になり、健康にとってよくありません。
日常生活において自律神経のバランスを整える習慣を身につけることは、健康維持のために大切なのです。
生活習慣の乱れは自律神経の乱れ
生活習慣が改善されて自律神経のバランスが整うと、病気や体調不良に振り回されることが減っていき、精神的にも安定して、心身がダメージを受けた時の立ち直りも早くなっていくのです。
自律神経のバランスを整えるためには、睡眠、運動、姿勢、呼吸法、入浴法、日常生活での感情コントロール法などで、副交感神経を程度に優位にすることが大切です。
早寝早起きで自律神経を整える
あなたに質問です。
1 朝は、お腹がすいて自然に目が覚める
2 寝起きが悪く、朝はお腹もすかない
あなたはどちらのタイプですか?
1のタイプなら自律神経のバランスは良好、2のタイプなら自律神経のバランスが崩れている可能性が高いでしょう。
そもそも寝ている間は副交感神経が優位に働き、内臓の血流を回復させます。
すると、朝はお腹がすいて自然に目が覚め、いつまでも寝ていられません。
これが、自律神経が正しく働いているときの起床パターンなのです。
毎晩寝るのが夜中杉になる不規則な生活を続けていると、この起床パターンではなくなり「夜は副交感神経が優位になって眠り、朝は交感神経が優位になって目が覚める」という睡眠のリズムが乱れてしまいます。
遅寝遅起きや、睡眠時間の足りない遅寝遅起きが当たり前になると、副交感神経がうまく働かなくなり、血流が悪くなって、自律神経のバランスは日ごとに崩れます。
その結果、体が冷えて、抵抗力も下がって寒がりに・・
風邪をひきやすく、環境の変化で体調を崩しやすい人がいたら、就寝時間や起床時間を尋ねてみてください。
おそらく、遅寝遅起きか、遅寝早起きが習慣になっているはずです。
さらに、残念なことに交感神経もうまく働かないので、昼間の活力が低下してしまい、集中力や気力も乏しくなって、周囲からも低い評価を受けてしまいかねません。
そうならないためにも、昔から健康の基本とされていた「早寝早起き」で自律神経のリズムを正しい方向に戻さなくなくてはいけません。