肩の不調の多くは巻き肩が原因

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肩の不調の多くは巻き肩が原因

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巻き肩からくる不調

肩と首は同じ筋肉で繋がっていますので、首の異常を訴える人は、肩にも不具合のある人が少なくありません。

実際に肩の慢性的な不調は、ほとんどがストレートネックに起因します。

そして多くの場合、ストレートネックが進行する過程で「巻き肩」になるため、2つの要因が様々な症状に変わっていきます。

巻き肩とは、正常な位置よりも肩が「前方へ出ている」「巻くように内側へ入っている」状態を指します。

「肩の前後中央部が耳の下にある」はずが、姿勢の癖でずれるのです。

私たちは仕事や家事で手を使う場合、腕を前に出すことが多いため、どうしても肩が前へ出やすくなります。

何気ない日常の動作が巻き肩を誘発しているのです。

巻き肩が定着すると、「肩の横軸ライン」が崩れます。

横軸ラインとは、肩の前後中央部分と首元を結んだ線で、本来は一直線なのですが、巻き肩になるとカーブを描くことに。

このゆがみが肩の関節や筋肉、腱、じん帯などのバランスを崩し、余計な負担を受けた部分に痛みや動かしづらさを生じさせているのです。

巻き肩とは

●肩の位置が前方へずれている

●肩が巻き込まれるように内側へ入っている

利き手とは関係なく現れ、両肩に生じる場合も珍しくありません。

また、巻き肩になるとほとんどの人が四十肩、五十肩を引き起こします。

巻き肩から不調になるまでの流れ

1巻き肩になると、肩の前後中央と首筋を結ぶ「横軸ライン」が湾曲

2肩の関節、筋肉、腱、じん帯の調和が崩れ、今までにない負荷が肩にのしかかる

3筋肉の緊張やこわばり、じん帯が傷つくなどの異常が起きる

4肩まわりの血行不良や神経の不調に

5肩の痛み、動かしづらさなどを発症

首・肩が動かしづらい方はこちら⇒

関節、筋肉、腱、じん帯の連携が肩まわりの動きを支えている

肩まわりは、大小様々な関節や筋肉や骨のほか、表層とその奥部にある深層の筋肉などで構成されています。

一般的に肩関節と呼ばれているのは、腕のつけ根に位置する「肩甲上腕関節」のこと。

肩甲骨のくぼみに二の腕の先端の丸い骨(上腕骨頭)がはまる構造の為、関節の中でも最も動く範囲が大きいとされています。

この他にも、鎖骨と肩峰(肩甲骨の一部で肩甲上腕関節の先端部分)を繋ぐ「肩鎖関節」、肩甲骨と鎖骨からなる「肩甲胸郭関節」などがあり、こうした関節と筋肉を腱が接続しています。

肩まわりの表層の筋肉では、三角筋がなじみ深いでしょうか。

肩関節を様々な方向へ動かし、特に腕を上げる動作では、重要な役割を果たします。

深層の筋肉(インナーマッスル)では、肩をひねる動作や、腕を上げる動きをサポートする肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋があります。

この4つの筋肉の腱を総称して「腱板」といい、肩のトラブルに多く見られる「インピンジメント症候群」はここで発症します。

このほかにも、じん帯(骨と骨を繋ぐ組織)などが連携することで、色々な肩の機能が守られているのです。

四十肩・五十肩だけじゃない!起こりがちな肩のトラブル

ここでは肩まわりで起こりやすい、代表的な疾患をご紹介します。

みなさんもよく耳にする「四十肩・五十肩」は一般名称で、医学的な正式名称は「肩関節周囲炎」です。

肩甲上腕関節などの組織に異常が生じて、肩や腕の動かしづらさ、痛みを感じます

「胸郭出口症候群」鎖骨や胸骨などで囲まれた胸郭出口を通る神経や血管が、骨や筋肉に圧迫されて起きます。

腕から指先にかけての痛みやしびれが特徴的です。

「インピンジメント症候群」は「腱板損傷」とも呼ばれ、多くは棘上筋への余計な荷重などが炎症や損傷を引き起こし、「腱板」に痛みがでるトラブルです。

直立の姿勢で腕を体の側面から真上に上げる動作をしたとき、60度~120度の範囲で動かしづらさを感じるなら、棘上筋の異変かもしれません。

早めに兆候をつかみ、ケアや専門医に相談することが大切です。

「上腕二頭筋長頭腱炎」は、上腕二頭筋の長頭部分が炎症を起こし、痛みを発症する疾患です。

上体の前面を広げながら腕後方を伸ばすストレッチが有効です。

よく見られる肩の代表的な疾患

肩の痛みや動かしづらさを感じると、多くの人が四十肩・五十肩を連想しますが、実は似たような症状でも原因は様々なのです。

自分で決めつけず、クリニックや医療機関に相談して下さい。

〇肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)

肩甲骨上腕関節などの関節包(関節を覆う袋)や腱、じん帯などの組織が、癒着や炎症を起こすことが原因です。

関節内が狭まり、痛みなどの症状がでます。

〇インピンジメント症候群

棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋からなる「腱板」に痛みがでる疾患です。

肩から腕を酷使する水泳やバレーボール、野球などをする人は要注意です。

〇胸郭出口症候群

鎖骨と鋤骨の間が狭まることや、小胸筋が硬くなるなどの異変により、神経や血管が圧迫されて不調がでます。

手の運動障害が起きることもあります。

〇上腕二頭筋長頭腱炎

肩甲骨から複雑な経路で伸びる上腕二頭筋の長頭部分。

巻き肩によって本来のルートをたどれなくなると、骨にこすれるなどして炎症を発し、痛みがでます。