起きたい時間に起きられるもの?
時刻を意識して寝るとその時間に起きられる
みなさんは毎朝、どんな方法で起きていますか?目覚まし時計の人もいれば、誰かに起こしてもらう人もいることでしょう。
中には目覚まし時計などに頼らず、決めた時間に起きられるという人もいるでしょう。
実は私はそのタイプです。
このような起き方を自己覚醒といいます。
気持ちよく起きられるうえに、日中の覚醒度もパフォーマンスも高くなります。
翌日の起床時間を意識して眠ると、覚醒に欠かせないコルチゾールの分泌が、起床時国の1時間ほど前から少しずつ上昇するとの研究があります。
詳しいメカニズムはわかっていませんが、睡眠中に起床時刻が意識されることで、その時刻にコルチゾールの分泌が高まりました。
コルチゾールは明け方に向かって少しずつ分泌量が増え、目覚めてすぐに活動できるように体の調子を整えてくれるホルモンです。
その分泌は体内時計により、調整されています。
体内時計は睡眠中も時間の経過を把握しています。
つまり、自己覚醒は本来備わっている自然の力ともいえます。
起床時国を意識せず眠った時には、目覚める前のコルチゾールの分泌量の上昇は見られません。
起きたい具体的な時間を強く意識することがカギとなるのです。
時差ボケは1日1時間しか修正できない
時差ボケは人間が飛行機で移動するようになって起こるようになった現象です。
睡眠は体温変化と密接な関係にあります。
体温は概日リズムによって変動し、温度が下がると眠くなり、上がると覚醒します。
タイムゾーンを越えて移動すると、体が体温などを、もとの場所で安定したリズムで保とうとするため、移動先の現地時間とのずれが生じます。
すると夜になっても体温が高くて眠れず、ぼんやりとするなどの不調が起こります。
これが時差ボケの正体です。
体内時計は、いずれ現地時間に同調します。
しかし、1日に約1時間ずつしか修正されないため、たとえば時差が7時間もある場所へ移動すると、現地に同調するまでに7日かかってしまいます。
短期の旅行や出張では、滞在中ずっと時差ボケが続いてしまうこともあり得ます。
少しでも早く時差ボケを解消するために有効とされているのは、朝に光を浴びる事と、朝食をしっかり食べる事です。
1日のはじまりを体に覚えさせることで概日リズムがリセットされて、現地時間に合わせやすくなるのです。
それでも時差ボケはすぐに修正できません。
短期滞在の場合、時差は気にせず、大事な予定に合わせて休息し、短時間の仮眠などで、体調を整えるほうが充実してすごせるかもしれません。